投資という資産運用と、投機というギャンブルは根本的に異なります。
投機とは機会に賭けることです。
株式やファンドを買って、短期間の上げ下げで一喜一憂する。
これはギャンブルをやっているということにそろそろ気付きましょう。
ギャンブルはゼロサムゲームです。
ゲーム参加者の収支を足すと必ずゼロになります。
麻雀がいい例ですね。
誰かの勝った分誰かが負けています。
投機というギャンブルは、限られたパイを奪い合っているだけなのです。
投資は、長期的な経済成長に乗ることです。
例えば1950年から1990年までの40年間、日本の株式市場に長期投資したとしましょう。
日経平均株価はこの間に四百倍近くになっています。
長期投資をした人はみんな資産を殖やせたことになります。
経済のパイ自体が成長したので、それをみんなで分かち合ってもみんなが潤うのです。
このように、株価は長期的には経済成長率と比例します。
従って、長期株式投資は経済の成長に乗ることになり、ゼロサムゲームでなく市場参加者の多くが資産を殖やせるのです。
しかしながら、株価は短期的には経済成長率と異なる動きをすることがあります。
人間の感情や思惑が入るからです。
短期的には経済成長率を大きく上回って株価は上がることがあります。
人間の心理は人についていこうとしがちだから、上がればあがるほど買われ、マスコミが煽ってさらに買われてとんでもなく上がります。
こうしてバブルが生まれるのです。
しかし、行き過ぎたバブルは必ずはじけます。
マスコミが持たざるリスクなんて煽った時がだいたい天井です。
バブルがはじけると、一転します。
今度は実態経済以上に売られ過ぎの逆バブルとなります。
人間の心理はここでも付和雷同となり、しばらくはとんでもなく下がり続けることになります。
経済成長率とかけ離れたところで、下げ止まり反転が始まります。
マスコミが悲観論一色になったときがだいたい底です。
このように、短期的には株価は経済成長率と異なる動きを示すことがあります。
経済成長期の日本の株式市場にも、オイルショックやブラックマンデーなどオーバーシュート(売られ過ぎ)の状態は幾度もありました。
ですから、一年二年三年という短期的には高度経済成長期の日経平均株価は下がったことがあるのです。
しかしながら長期的には成長期においては下がっていません!
今、世界の株式市場や新興国の株式市場は短期的には下がっています。
これまでにもこういうことはあったのです。
しかしながら、20年間30年間という長期スパンを取ると株価は経済成長率と比例します。
一年二年三年間のスパンで一喜一憂している人は、自分が投資家ではなくギャンブラーに成り下がっていることに気付くべきです。
短期的運用成績にこだわる人には、
「あなたは投資家ではなくギャンブラーですね」と教えてあげましょう。
1 件のコメント:
良く分かります。
いつもありがとうございます。
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