海外ヘッジファンドが仕掛ける日本国債の空売りは今までことごと
く失敗し、日本国債の暴落はならなかった。
ということを耳にしたことはないだろうか。
株式と同じように、債券も空売りをすることが出来ます。
保有していない日本国債を借りてきて大量に売り浴びせて、
下がったところで買い戻して利益を得る。
これが米国のヘッジファンドなどが仕掛けてきた作戦です。
去年までは意に反して日本国債は暴落することなく、
作戦は失敗に終わっていました。
ところが、去年から今年にかけては「大成功」したと言えます。
えっ?
日本国債の価格は安定していて下がっていないのじゃないの?
と言わないでいただきたい!
何故ならば、それは円ベースでの話だからです。
彼らはドルベースで生きているのですよ。
去年から今年にかけて30%以上も円安が進行しましたので、
ドルベースでの日本国債は30%以上も暴落しています。
初めて、日本売りに成功せり。
ってところでしょう。
では、今後はどうか?
私がもしもアメリカ人ならば、
絶対必勝の投資として日本国債の空売りをどんどんやると思います
。
かねてから当blogで述べさせていただいていますように、
この国は通貨価値を下落させないと持ちこたえられないところまで
来ています。
政府日銀タッグによって、
少しずつ円安に誘導して行く行くは1ドル200円いや300円ま
で円の貨幣価値を下げない限り、
国家が抱える債務は保証しきれないということです。
このインフレ円安政策が成功すれば、
日本国債の円ベースでの価格は安定しますが、
ドルベースでの価格は少しずつ下がっていくことになります。
では、失敗すればどうなるか?
国家財政不安によって、
近い将来日本国債の暴落は避けられないでしょう。
このように、
どう転んでもドルベースでの日本国債は下がるしかありません。
外国人にとっては、日本売りはノーリスクハイリターンなのです。
ああ、うらやましい!