何かに投資して配当や分配金が出ますという話が来た場合には、その配当がどこからやって来るのかを考える必要があります。
胴元が運用など実はしていないというポンジスキーム詐欺の場合には、その配当原資は新たに加入した人の投資金。
つまりは、犠牲者のお金があなたに回っていることになります。
これは、あまり枕を高くして寝られませんよね。
では、胴元が運用していればそれでいいのか?
実は運用の題材、胴元が何で運用しているのかは物凄く重要なこととなります。
例えば、不動産で運用ならば家賃収入が配当原資になります。
不動産を借りた人は、必要だから借りている訳でこれはウインウインの投資になります。
太陽光発電であれば、売電収入が配当原資であり、世の中に必要な電気を供給した結果となります。
このように、世の中の他人の役に立った結果としての配当は実に気持ちの良いものです。
一方、運用の対象がFX(外貨証拠金取引)や日経225先物やオプションなどの場合はどうでしょうか?
これらはゼロサムゲームであり、勝つためには必ず他人を損させなければならないギャンブルです。
つまり、運用の題材がゼロサムゲームであれば、本当にそれが運用されていたとしても、その配当原資は他人が損したお金なのです。
ましてや、ブックメーカーやカジノなどという完璧なギャンブルを題材としている場合、本当に運用されていたとしても配当は犠牲者のお金が回って来ています。
もうお分かりですね。
ブックメーカーという賭場で凄い勝率で運用をしているとうたうD9。
それが運用をされていないポンジスキームならば、あなたの得る配当は新たに加入した犠牲者の投資金。
運用されていたとしたら、ブックメーカー博打で負けた犠牲者の賭け金。
どちらにしても、犠牲者のお金が配当原資なのです。
あなたは、それで宜しいのですか?
これを相手に問うてください。
お金の稼ぎ方儲け方は、突き詰めると次の2つに集約されます。
良き商品やサービスを提供してお客様に喜んでもらって対価を得る。
家賃収入で大家が得をする不動産を売って、仲介料を得る。
などのように、相手も得する私も得するウインウインでお金を稼ぐ。
私が学生時代にやっていた少林寺拳法の教えにも、自他享楽というものがあります。
このようなお金の稼ぎ方は気持ち良く、胸を張って歩けますね。
もう一つはこれとは対極にあります。
「金はある奴から奪えばいい」
これはもはや一般人とはかけ離れた哲学ですね。
しかしながら、ポンジスキームやゼロサムゲームでも儲かればいい、というのはこの哲学なのです。
ポンジスキームの疑いのあるものやゼロサムゲームで儲けようとしている相手には、「私は善良なる市民の哲学で生きていますので、それは性に合いません」と突きつけましょう。
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