一万円で直接金を買っても、ドルに替えてから買っても、ユーロに替えてから買っても、買える金のグラム数は基本同じ。(若干の手数料の違いはあるがここでは無視します。)
最終的に同じ金を買っているのだから途中に何を通過しようが結果は同じなのは当たり前!
その後、金価格が倍に上がって売却しました。
直接円で受け取ろうが、ドルで受け取って円に替えようが、ユーロで受け取ってから円に替えようが最終受取額はいずれも二万円となります。
ここでも通貨は通過しているだけです。
こんな簡単な原理すらわかっていないトンチンカンが多いのがオフショア業界のレベルの低さ。
海外保険会社の積立プランはドル価格一定やユーロ価格一定のものが多いのですが、これはドルやユーロを買ってる訳ではありません。ドルやユーロを通過して世界中に分散投資されるのです。
最終的にブラジルの株式や債券で運用されていればブラジルのレアルの影響しか受けません。
積み立てるときに選ぶ通貨は、目盛りとして採用しているに過ぎません。ポートフォリオの時価をどの通貨で表現しているかを選ぶだけで、同じポートフォリオならば円換算した時価はどの通貨を選んでも同じ。
これでもまだ分からん人には次のクイズを考えて頂こう。
積立通貨ユーロで、ポートフォリオは米国債と米国株式で構成されました。
このポートフォリオの時価の上がり下がりはユーロとドルのどちらの影響を受けますか?
ドルですね。
ほら、ユーロは通過しているだけでしょう。
3 件のコメント:
これは本当に理解してない人、あるいは理解できない人が多いみたいですね。
金融の世界にいる人間すら説明してもハテナな人がいてびっくりでした(笑)
当たり前の様で、当たり前ではない。
実にシンプルで素晴らしい論理です。
この壁はかなり厚いですね。
オッサンの壁と同じかそれより厚い気もします。(通過の壁ですね!)
通貨は通過の理論はシンプルでとてもわかりやすいですが、シンプルに考えられない人が多いですね。
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