「ポートフォリオの運用成績」
各IFAのポートフォリオマネージャーが運用成績を発表していますが、マネージャーの真の実力を見るには2009年や2010年の成績を比較してもあまり意味がありません!
なぜならここ2年間は世界の株式市場が上げ相場だったからです。
ポートフォリオマネージャーの中には2009年が約30%のプラスで2010年が約10%のプラスだったというのをことさらに誇示する人物もいるようですが、それは世界平均株価の上昇率に過ぎません。
「下げ相場にこそ真の実力が問われる」
2008年は世界平均株価が円ベースで55%も下落しました。(ドルベースでは44%の下落)
こういう年に同じように下落したのではプロのマネージャーに運用を任せる意味などまったくございません。
この2008年の運用成績を見ることでポートフォリオマネージャーの真の実力を知ることができます。
IFAによっては2009年からの運用成績しか発表していない所があります。
ポートフォリオマネージャーがそれ以前は別のIFAや異なる機関にてマネージャーをやっていたというのが主な理由と思われますが、その場合はそのマネージャーが別の所で出した2008年の運用成績を知ることをオススメします。
これを知ることで未来にやがて来るであろう危機の際の回避能力を予測することが出来るからです。
「ポートフォリオマネージャー選びは長期的視野で」
長期の運用を任せるポートフォリオマネージャーの選択を、上げ相場に限定した短期の運用成績で決めるのは非常に危険です!
世界の情勢には今後も様々な局面が予測されます。
様々な相場におけるポートフォリオマネージャー自体の過去の運用成績を知らないままで、運用を任せるのは愚の骨頂なのです。
1 件のコメント:
いつも分かりやすい説明、ありがとうございます。
「ポートフォリオマネージャー選びは長期的視野で」
肝に銘じておきます。
長野のS.T
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