投資で得た利益は、それが事業投資であれ金融投資であれ正当な成功報酬と言えます。
80年代に不動産投資をして90年の暴落前に売り逃げた人はその判断力は称賛されるべきものでしょう。
仕手株においてピークで売り逃げた人も勝負のまっとうな勝者です。
前回述べたように、フランチャイズ店で成功した人も失敗者から攻められるいわれはないでしょう。
しかしながら、投資詐欺だけは別だと思います。
投資詐欺は謳われている投資が実際には行われていないからです。
記憶に新しいところで香港を舞台にFX運用で高配当を謳った121ファンドがありました。
実際には運用など真っ赤な嘘で、新規に加入した人の投資資金を前に加入した人への配当や業者へのコミッションに回しているだけの自転車操業つまりはボンジースキーム(ねずみ講)だった訳です。
このように、投資詐欺は新規の人の出資金がそのまま業者にコミッションとして渡されているのです。
ですから、121ファンドにおいて知人からお金を集めた業者がその知人たちに弁済しても被害回復したことにはなりません。
なぜならばその業者が得たコミッションは自分の知人のお金から発生していたのではないからです。
コミッションは彼のまったく知らない遥か後に加入した新たな出資者が出したお金から発生していたのですから。
業者が得たコミッションはまさに不当利得なのです。
その不当利得を本当の被害者に返還して初めて被害回復をしたことになるのです。
4 件のコメント:
なるほど。
被害にあった人は泣き寝入りせず返還して貰った方が良いですね。
それも業者がそのお金を使ってしまわない内に。
投資詐欺の業者はまたよく似た詐欺欺をやるもんですね
でも被害者もまた同じようなのにひっかてるのが不思議です
楽して稼げる事はありません
顧客が月に3%業者がまた抜いて会社までいれると月10%位普通に考えれば分かると思いますけど
実際それが本当なら国が動いて国の借金はすぐになくなりますね
震災復興ファンド、利回り15%~18%と聞きました。
これも投資詐欺なのかしら?
この名称で詐欺ならばちょっと許せないのではないでしょうか。
私は月23%と聞きましたよ!
震災復興ファンドって言ってました。
コメントを投稿