保険会社の商品でよく聞く用語に「予定利率」というのがあります。
これをキチンと理解している加入者はいるのだろうか?
もしかしたら販売している側にもわかっていない人がいるのでは?と感じることが多々ある。
加入者が支払う保険料から、保険会社のコストと利益と保険マンのマージンという事業費を差し引いた部分は運用に回ります。
その予定利回りを予定利率と言います。
いいですか、もう一回言いますよ!
保険料から事業費を差し引いた純保険料の予定利回りですよ!
決して、加入者が支払った保険料自体の利回りではありません。
こういう仕組なので、加入者が支払った保険料の実質利回りは予定利率よりもうんと落ちます。
ドル建ての終身保険や年金の予定利率は現在3%程度ですが、加入者が支払う保険料全部がこの利率で運用に回ると思うのは大間違いです。
特に初期の保険料は多くが事業費に当てられ、運用に回るのはわずかです。
ですから、加入者が支払った保険料全体の実質利回りは1%程度になるのです。
もうそろそろ、「予定利率と実質利回りには大きな差があります。」と言うべきであり、貯蓄性の保険商品は予定利率ではなく実質利回りを表示すべきだと思います。
最近話題の叩かれている某A社は、年率10%と言いながら手数料などが考慮されておらず実質利回りはもっと低いなどと批判されています。
しかしながら、このような誤解を与える表示は保険業界では昔から行われてきたのです。
予定利率!
そろそろ加入者に誤解を与えないようにしましょうよ。
1 件のコメント:
予定利率!
純保険料の予定利回り。
私、保険募集人です。
知りませんでした。
でもやっぱりさすが久保さんです!
いつもいつも尊敬します。
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