保険料(年金保険料含む)=純保険料+付加保険料
商品やサービス=原価+マージン
保険会社の商品も一般の商品やサービスと同じで、原価(純保険料)とマージン(付加保険料)で成り立っています。
一般の商品との最大の違いは、この比率が年度によって異なるということです。
例えば、健康食品などを毎月1万円定期購入したとしますと、初年度のマージン比率が40%ならば二年目も三年目も四年目もこの比率は毎年同じです。
保険だけが異なります。
初年度は大半が付加保険料であるのに対して、年月の経過とともに純保険料の割合が増える構造になっているのです。
こんな構造は、保険商品だけです。
これは、保険マンのモチベーションを上げる非常に有効な方法になっています。
なぜ、保険商品(年金保険商品含む)だけが初年度マージン比率を高められるのでしょうか?
それは、解約返戻金や満期金(あるいは保険金)を支払うのが遠い将来であり、複利運用による時間の効果を使えるからなのです。
35%の原資(純保険料)を毎年3%で複利運用すれば、35年後には100%に復活します。
死亡保険金を支払うことは滅多にないことです。
満期金を支払うのは遠い将来です。
早期に解約されたらほとんど解約返戻金は支払わずに済みます。
この仕組みがあるから、保険会社は初年度保険料の大半をマージンに回すことが出来るのでしょう。
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