マンガや映画・ドラマで有名なトイチのヤミ金萬田銀次郎は、
10日で1割(年利率365%)の金利を取る高利貸しです。
また、ヤミ金にはトサン(10日で3割)やトゴ(10日で5割)
という高利もあります。
しかしながら、
ヤミ金が可愛く思えるぐらいの凄まじい実質金利を取っているとこ
ろが日本に堂々と存在しています。
それは、カード会社です。
クレジットカードをリボ払いにした場合の金利が高いことや、
永遠に金利を貪る仕組みだなどとの批判がネット上には散見されます
が、
こんなこともこれから述べることに比べれば甘い甘い大甘なことな
のです。
クレジットカードを一回払いで利用すると、
利用者には金利が掛かりません。
それどころか、ポイントやマイルまで付けてくれます。
無金利後払いでポイント付きという、
消費者にとっては夢のような仕組みなのですが、では?
カード会社はどうやって利益を得ているのでしょうか?
結論から言いますと、
カード会社はカード加盟店という業者側から加盟料という名の決済
手数料で儲けています。
そして、その手数料の実質金利が凄まじい利率なのです。
順を追って説明しましょう。
利用者がカード加盟店で10,
000円をクレジットカード決済したとしましょう。
お金の流れは、カード会社が加盟店に立て替え払いをし、
約一ヶ月後に利用者から銀行引き落としにて回収します。
この立て替え払いを10,000円(100%)していれば、
カード会社は完全ボランティアでとっくに潰れているでしょう。
カード会社は、立て替え払いの際に平均的には5%
の手数料を差し引いて9,500円を加盟店に支払います。
(かなり優良な加盟店で3%、通信販売や水商売の場合には7%
以上の場合もあります)
そして、利用者の銀行口座からは10,
000円を回収するのですから差額の500円(5%)
が儲けとなります。
私は、長年、
カード会社は立て替え払いをしてから一ヶ月後に回収するのだから
月利5%を得ているのだと思い込んでいました。
これでも、年利率60%なのですから凄い金利です。(
金利や利率と言うと、
利息制限法の枠を越えるためにわざわざ加盟料という名の決済手数
料としているほどなのですから)
ところが、よくよく考えてみると、
カード会社は一ヶ月間も立て替え払いをしていないのです。
利用者が加盟店でクレジットカードを使っても、
直ちにカード会社は加盟店に立て替え払いしてくれる訳ではありま
せん!
だいたい、月末締めの翌月末に利用代金の95%
が支払われることが多いのです。
つまり、カード会社は立て替え払いをしていないのです。
ということは、月利ではなく日利5%であり、年利率はなんと!
1,825%!という凄まじい金利だ!
それどころか、利用者からの回収が先で、
加盟店への支払いが後ということもあるでしょう。
そうなると、金利は無限大となります。
私は何も、カード会社が悪いと言っているわけではありません。
ショップや飲食店などが加盟店になるのは、カード客を集客できるからであり、そのコストを負担するのも当然と考えているのですから。
では、一見加盟店が負担しているこの決済手数料というコストは、本当は誰が負担しているのでしょうか?
それについてはまた次回。