オフショア変額年金における積み立て通貨について、あまりにも勘違いが多いので再度解説したいと思います。
積み立て通貨によって左右されるのは次のうちどれでしょう?
①毎月の積み立ての円換算額
②ポートフォリオの時価の円換算額
①ですか?
②ですか?
①と②ですか?
答えは①のみです。
積み立て通貨にドルや香港ドルやポンドを選択すると、その通貨ベースでの一定金額の積み立てになります。
よって、毎月カード会社から請求が掛かる円換算額は異なります。
今後もしも、円安が進行すれば予期せぬ請求が来ることにもなりかねません。
このように、積み立て通貨が高くなる(ドル高など、つまりは円安)リスクを負うのです。
もちろん、積み立て通貨に「円」を選択すれば、毎月の積立額は円貨一定になります。
日本に住んでいる人間は、毎月円貨一定の給与を貰っていると思います。
そんな人間にとっては、円貨一定の積み立てができればいいに決まってます。
一方、ポートフォリオの時価は最終的に何で運用されているかによって決まります。
積み立て通貨は通過して、様々なファンドに分散投資されます。
よって、当たり前のことながら積み立て通貨には左右されません。
金を購入する時に、円でそのまま購入してもドルに替えてから購入しても、豪ドルに替えてから購入しても、金を保有することに変わりはありません。
金が値上がりすれば、途中に経過した通貨が上がろうが下がろうが資産は殖えます。
このように、積み立て通貨が下がるリスクはまったく負わないのです。
円で積み立てて、円が安くなれば償還の時にリスクがあるなどととんでもないデマを言っている人がいるようです。
仮に、円が今よりも10倍安くなっていれば円で償還されれば10倍量の円を手にできるのですよ。
償還後、円がさらに安くなると思えば、受け取ったその時に自分のお好きなドルや豪ドルに替えればいいのです。
その一瞬に円が暴落でもしない限り、積み立て通貨に円を選択するリスクはありません。
これは、他の通貨にも当てはまることです。
将来、ドルで償還された時にすでにドルが暴落していればとてつもなく多い量のドルを受け取れるのです。
そこからさらにドルが安くなると思えば、償還後ただちに円や豪ドルに替えればいいではないですか。
受け取ってから次の通貨に両替するまでの一瞬にドルが下がらない限り、積み立て通貨にドルを選んでもドルが下がるリスクは負わないのです。
このように、積み立て通貨は行きも帰りも「通過」するだけです。
したがって、積み立て通貨が下がるリスクはまったく負いません。
円以外を積み立て通貨に選択した時は、積み立て通貨が上がってしまい積み立て金額(円貨での請求額)が上がるリスクを負うのです。
以上から、積み立て通貨の第一選択肢は「円」です。
円が選択できるプロバイダーは、円で給料を貰っている日本人にやさしいということです。
では、円以外ならばどれがいいでしょうか?
積み立て通貨が安くなるリスクはないので、目盛として優れたものがいいでしょう。
運用レポートなどでのポートフォリオの時価は積み立て通貨で表示されるからです。
ドル以外のレートは日本のニュースなどでは取り上げられませんので、日本在住者にとって最も優れた目盛になる外貨はドルとなります。
積み立て通貨の選択は、円があれば円、なければドルが正解なのです。
どうも、この積み立て通貨に関しては理解できないあるいは理解しようとしない人が結構いますので詳しく述べさせていただきました。
これでもまだ異論がある方は、個人的に何時間でも議論を受けますのでお待ちしています。
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