私は人間関係における努力は、
次の二点に集約されるのだと考えています。
①人間関係を良好に保ち壊れないための努力をすること。
②①
に努めたにも関わらず人間関係が悪化してその人と切れた場合、
その人がいなくなっても困らないように努力しておくこと。
私は、昔は必要以上に①に力を入れてきた気がします。
せっかく作った組織を失いたくない思いが強かったのだと思います
。
それは、組織が拡大するにつれて大きくなっていきました。
リーダーを失いたくないという思いから、
私は必要以上にいい人を演じていたのだと思います。
もちろん、人間関係を良好に保ち続けることは大切なことであり、
今後も努力を惜しむつもりはないですよ。
ただ、人を失いたくない思いが強くなり過ぎて、
ご機嫌とりをし過ぎると、自分の精神衛生上も宜しくないし、
相手の為にもならないことがあるのです。
必要以上に他人に気を使うのは、人を失うのが怖いという臆病心、
1から組織を作り直すことに不安とめんどくささを感じるという、
自分のエゴに過ぎないということなのです。
そういう接し方をしていると、人は自立心を失い、
どんどん要求がエスカレートして行くものです。
昔の自分は、臆病が過ぎて、
こんな状態に陥ってしまったことがあります。
本来、
自営業同士の自立した同士の持ちつ持たれつの関係であるにも関わ
らず、
月に三百万円ないと生活できないから保証してくれと訴えるビジネ
スパートナーや、
多額の給料を支払っているにも関わらず休みの日に電話してくるな
と怒るような部下を生んでしまったのは、
まさに私の臆病が原因だと反省しています。
そして、我慢の限界を越えた時に爆発してしまいました。
もう何もかも失ってもいい。
甘えた奴は全員いなくなれと開き直りました。
結果、甘えた人は全員いなくなりました。
それから、営業組織を1から作り直しました。
一人になったことで、
本当に久しぶりに自分のやりたいように仕事が出来るようになりま
した。
そして、今度は自立した同士の付き合いの仲間が出来ました。
このことで学んだことが、①も重要だが②あっての①
なのだということです。
その人が離れても困らない自分になっていれば、
本当にその人のためになるアドバイスや接し方を出来るようになる
からです。
一方、その人がいなくなったら困ると思いながらだと、
自分が嫌われたくないための接し方をしてしまうのです。
自分が完全に自立していて不安のない状態を築いてこそ、
真に良好な人間関係を築けるのだと思います。
私が、
事業家ではなく資産家を目指して生きて来た真の目的はここにある
のではないかと最近感じています。
事業家は一人では生きられない。
しかしながら、資産家は一人でも生きられる。
そして、
一人でも生きられるからこそ真の人間関係を自分のエゴなしに作る
ことが出来るのではないだろうか。
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