概要を簡単に説明すると、投資家は100万円を支払って、
この、代金の7割しか金地金を手に入れられないのと、
投資家は、100万円分の金地金を丸々手に出来ない代わりに、
そして、半年後、
(償還を選ばずに、もう半年間延長することも可能)
これは、金地金の販売と、半年償還の社債を、
金地金は行って来いなので、
そうなのです。
金地金を販売する必要などは、まったくないのです。
では何故に、こんな複合取引にしているのか?
それは、物事の本質をわからなくし、
これに投資をした投資家は、
「この金地金は本物だろうか?」
と実は物事の本質とはまったく関係のないことを考えさせられる。
そして、実際に金地金商に鑑定してもらい、
「ああ良かった。
とホッとする。
これがまさに、仕掛けなのだろう。
それから、金利も月利1.5%だから年換算利回り18%。
このぐらいならば、「あり得ない数字ではないな」と思わせる。
少し気の利いた人間ならば、
どうやらそれは、複数の人間に支払う合計で月に1%程度らしい。
投資家に月利1.5%で年利18%。
営業費が月に1%で年間12%。
合わせても、月利2.5%で年利30%。
最近話題のみずほ銀行行員による詐欺ファンドが、
それらと比べると、可愛い数字で、
と思っても不思議はない。
だが、本当にそんな利率なのだろうか?
もう一度、今度は胴元の立場でこのシステムを検証してみましょう。
(この、立場を変えて考えることが、
投資家から100万円のお金が入っては来るが、
そうなのです。
投資家から預かれる(集められる)資金は、
ということは、胴元は代金の三割の資金を事業などで運用して、
いいですか皆さん?
10割の1.5%は三割に対しては何%ですか?
分かりやすく、
毎月の利金は100万円の1.5%で15,000円。
100万円のうち70万円は金地金の仕入れに消えるので、
胴元は30万円を事業で運用して、投資家には月に15,
では、15,000円は30万円の何%ですか?
5%ですね。
出たー!
月に5%だ!!
さらに、勧誘者たちに月に1万円の営業費を支払うので、
月に25,000円は、元金30万円の何%ですか?
8.33%。
出たー!
月に8%、年利率100%だ!!
そうなのです。
過去の詐欺ファンドが唄っていた利率と同じです。
胴元は、集めた資金から年利率100%
さらに、胴元自体の人件費などの経費を合わせると、
これが、M国金地金ファンドの本質です。
勿論、これが詐欺ファンドと断定している訳ではありませんよ。
もしも年利率120%以上で胴元が運用できれば、
しかしながら、もしも運用出来ていなければ、
ということを忘れてはならないのです。
2 件のコメント:
blog、拝見させて頂きましたが納得です!
どの視点から物事を考えるかで見えてくるものがある、全てに言える事かと思いますので肝に命じておきます。
いつもながらとても分かりやすいご説明ありがとうございました。
長野のT.S
なるほど!
私もこの金地金が本物かどうかに気が行くと
思います。
手品やマジックも似た様な所がありますね。
相手の見る所を変えて肝心なネタになる所
に目が行かない様にする。
詐欺も手品も、騙す、と言う意味では同じですね。
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