確定拠出年金には大きく分けて二つがあります。
ひとつは企業型確定拠出年金です。
企業が掛け金を拠出するという方法です。
掛け金は、社会保険料・所得税・住民税の対象になりません。
現行の給与額の中から従業員が任意で掛け金を選択し、企業が給与支払い前に掛け金を拠出するという「選択制」という仕組みを使うと、企業も従業員もウインウインになります。
企業にとっては、従来の給与額=掛け金+新しい給与額、となるので新たな掛け金負担がありません。
それどころか、掛け金は給与の算定基準から外れるので社会保険料の企業負担分が減額されてその分会社の利益がアップします。
一方、従業員にとっては社会保険料に加えて所得税住民税の軽減も図れます。
このように、企業も従業員も共に得できるのが企業型確定拠出年金を「選択制」で導入することなのです。
もう一つは、個人型確定拠出年金です。
これは、自営業者または企業年金のないサラリーマンに用意されたしくみです。
掛け金は全額所得控除となり、その分だけ所得税住民税が軽減されます。
所得税の最低税率は5%で住民税は一律10%ですので、年間の掛け金の15%は最低でも税金が下がることとなります。
しかも、毎年その効果を享受できますので、毎年確定利回り15%で運用しているのと同じ効果が得られるのです。
また、確定拠出年金(企業型個人型共に)は、運用中の運用益に一切課税されずに複利効果が得られます。
さらに、老後の受け取り時にも税制優遇がなされています。
まさに、日本の中のオフショア=タックスヘンブンと言えます。
選択制を企業に導入することに加えて、今後は個人型の普及にも力を注ぎたいと考えています。
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