2014年3月27日木曜日

人間の器

人間は完璧ではないので、誰もが間違うことがある。




私はその時に人間の器が判断できると感じています。




大事なことは、間違いを素直に認め、謝り、直ちに訂正することだと思います。




これが出来ない人間は、変なプライドにこだわっていて非常に付き合いづらい人物と言えるでしょう。


優れた経営者は、朝令暮改ができるものです。
朝に発した令を暮れには改める。
一度出した指令であっても、間違いに気付けばすぐに訂正する。
もっといい案があれば、すぐに切り替える。


私の場合は切り替えが早過ぎて、朝令朝改と言われますが、今のご時世このぐらいのスピード感が必要なのかもしれませんね。

2014年3月25日火曜日

何と固い事業なのでしょう

太陽光売電事業を行うというのは、電気の製造業者になるということです。


一般の製造業と、太陽光売電業を比較してみましょう。


製造業を営むには、銀行から融資を受けて工場を建てて機械設備などを整える必要があります。
そうして作った製品に売れる保証は全くありません。
どんなにいい製品を作っても、営業が弱ければ売れないこともあるのです。




それに比べて太陽光売電業は、作った電気は決められた金額で電力会社が買い取ってくれます。
「作った製品に売れる保証がある!」
一般に製造業を営んでいる人からすると本当に驚くべきことなのです。




賃貸不動産経営を、製造業と比較してみましょう。
不動産には空室リスクがありますが、製造業のリスクと比べれば微々たるものです。


不動産の場合、よほど変な物件を掴まない限り、賃料設定を間違えない限り賃貸が付きます。


また、製造業の場合せっかく売れる製品を作っていても、他から新商品が出ればたちまち売れなくなります。
こちらも対応しようとするとライン変更や下手すればもっと多くの設備変更という莫大な再投資が必要になります。


不動産の場合、近くに新築が建ってもそこまでの影響はありません。
少し賃料を減額するか少しのリノベーションで対応できるのです。




このように考えると、太陽光売電や賃貸不動産経営はずいぶん安定した事業と分かります。


まったくのど素人に、数千万円から数億円の融資が付くのも頷けます。

2014年3月18日火曜日

今の自分を認めるしかない


『資産はどうやって作ればいいですか?』
ゼロからの資産作りについてよく聞かれます。

資産を持たない人が年月をかけて資産を築いていく方法は大きく2つあります。

①1つは自己資本を使うといういわば自力で築く方法です。
②もう1つは他人資本=借入れを活用して資産を築いていく方法です。


は仕事をして稼いだ収入からコツコツと積み立てをして資産を作っていく道です。
単純な積み立て預金や個人定額年金などよりも、運用の複利効果が期待できる確定拠出年金や変額年金保険などのほうが、資産形成の効率化を図れます。



②は安定収入を生んでくれるものに、借入金を投資して資産形成を行う道です。
例えば収益不動産。
新築ワンルームマンションならば、諸費用も入れてフルローンを組むことが可能です。
30才の方が二千万円のマンションをフルローンで購入したとしましょう。
35年間の返済期間中は、家賃収入で返済と経費を賄うことが出来ます。
そして、返済が終わる65歳にはローンのない不動産という資産が得られ、そこから生み出される家賃収入は定年退職後の心強い味方になるでしょう。

このように他人資本(借入金)に加えて、その返済にも他人の力(家賃収入)を使って資産形成が出来るのです。


もう1つは太陽光発電所のオーナーになること。
二千万円の購入資金をクレジットを組むことが可能です。
月平均二十万円程度の売電収入が見込めますので、15年間の返済期間中も月数万円のキャッシュフローが期待できます
20年間の固定買い取り期間があるので、残りの5年間は満額キャッシュフローとなり20年間で二千万円近いキャッシュフローが期待できます。

このように、他人資本(クレジット)に加えて、その返済にも他人の力(元をたどれば誰かが支払う電気代)を使うことができ、現金資産を築くことが可能です。


ローンやクレジットを使えば、まさに他人の力で自分の資産形成が出来るのです。


では、仕事をしないでもこれをすればいいかというとそんなこともありません。
現在と過去の仕事によって、ローンやクレジットがおりるかどうかが決まるのですから。


他人資本で資産形成をしようと思い、融資審査が通った方はそれを「やる資格のある人」と認められたのですから大いにやるべきです。
やる資格があるかないかは金融機関に判定してもらうものなのです




残念ながら、融資を受けられない場合には、「その事実を受け入れる」しかありません。
あなたは「現時点では」他人資本を使える資格がないと判定されたのです。

一旦、今の自分を認めるしかないのです。

そして、仕事を頑張ってコツコツ積み立てをするという自力での資産形成に気持ちを切り替えるしかないのです。
そうして頑張れば、やがては他人資本を活用できる自分になれるでしょう。


私もかつては融資などが受けられないという屈辱に会ったことがあります。

そこから奮起して仕事をガムシャラにやり自力での資産形成に一生懸命取り組んで、ようやく金融機関の信用を得られるようになりました。


ですから、融資を断られたときは、思いきり屈辱を噛み締めるべきなのです。
悔しい気持ちが大きい人ほど、後に大逆転できるのですから。

2014年3月15日土曜日

積み立て通貨の整理

積み立て通貨について再度整理しておきたい。

世の中には様々な積み立てがありますが、下記のように分類できます。


①円で円を積み立てる。
これは積み立て通貨が円で、投資運用先が日本というものです。
●積立預金        
これはまさに円で円を積み立てています。

●個人年金・終身保険・養老保険     
積み立て通貨が円で投資運用先は主に日本国債

毎月一定金額の積み立てをできるのはメリット。
反面、円安になれば目減りするのがデメリット


②ドルでドルを積み立てる
これは積み立て通貨がドルで、投資運用先がアメリカというものです。
●ドル建て積立預金   
これはまさにドルでドルを積み立てています。

●ドル建て終身保険・養老保険・個人年金  
積み立て通貨がドルで投資運用先は米国債

円安になれば殖えるのがメリット。
反面、毎月一定金額の積み立てができないのがデメリット(ドル価一定なので、毎月の引き落とし円金額は変わってしまう)

このように、積み立て通貨というのは積立金額がその通貨ベースで一定となります。
よって、毎月一定金額の引き落としになるのは積み立て通貨に円を選んだ場合のみとなります。



②の補足   円でドルを積み立てるものが本当は理想
日本や外資系の保険会社にぜひとも出してもらいたい商品がこれです。
●円建て米国債運用の終身保険・養老保険・個人年金
これは積み立て通貨は円で、投資運用先はアメリカ国債なのでドル高になれば殖えます。

円安になれば殖えるのがメリットで
毎月一定金額の積み立てをできるというメリットもある。
②よりもずっと優れています。



③円で円以外のものを積み立てる
これは、積み立て通貨が円で、投資運用先が日本以外(円以外)というものです。
●純金積み立て  
毎月一定金額の金を購入していきます。
積み立て通貨は円で投資運用先は金です。
金価格が上がったり、円安になると殖えるというメリットがあります。

●確定拠出年金・変額年金保険・投信積立において、運用商品で国内債券や国内株式以外を選択した場合
積み立て通貨が円で、投資運用先が海外株式・債券などになります。
毎月一定金額の積み立てができ、円安になれば殖えます。

●オフショア変額年金保険において、積み立て通貨は円で、日本国債や日本株以外でポートフォリオを組んだ場合
積み立て通貨が円で、投資運用先が海外株式・債券などになります。
毎月一定金額の積み立てができ、円安になれば殖えます。


このように積み立て通貨が円で、投資運用先が日本以外というものがこれからの円安局面では最もメリットが大きいのである。
②の補足と同様に
円安になれば殖えるのがメリットで
毎月一定金額の積み立てをできるというメリットもある。


④ドルでドル以外のものを積み立てる
これは、積み立て通貨がドルで、投資運用先がアメリカ以外(ドル以外)というものです。
●オフショア変額年金において、積み立て通貨はドルで、米国債や米国株以外でポートフォリオを組んだ場合
積み立て通貨がドルで、投資運用先が米国以外の新興国などになります。
これも円安になれば殖えますが、毎月一定金額の引き落としにはなりません。
また、ドルが高くなると、高くなったドルが評価通貨になるので、見た目上のパフォーマンスが実際よりも悪く見えてしまうデメリットもあります。



以上、お分かりいただけたであろうか。

投資運用先が日本以外であれば、積み立て通貨が円であっても、円安になれば殖えるのです。
また、積み立て通貨が円であれば、唯一毎月一定金額の積み立てができるのです。

積み立て通貨の第一選択肢は「円」です。
第二選択肢はドルとなります。

したがって、プロバイダーが円を用意してくれていれば「素直に円を」選択し、用意がなければドルを選択するのが賢明なのです。


購入時価と売却時価

資産の時価には、購入時価と売却時価という二つの時価が存在します。


購入時価とは、購入市場における再調達化価額を言い、要するにその資産を今再度買い直すのにいくら要するかという時価です。

売却時価とは、売却市場における時価で、その資産を今売却するといくら得られるのかという時価となります。


では、この購入時価と売却時価はどちらのほうが高いと思いますか?
答えは、本業か否かによってまったく逆になります。


車の例で考えてみましょう。
もし本業が車屋であれば、車を仕入れてくる購入時価よりも売却する売却時価のほうが高くて当たり前ですよね。
購入時価のほうが高いと、商売は成り立たなくなります。

このように、本業を行うものが仕入れ価額にマージンを乗せて売却価額を決めるので、資産の売却時価のほうが本業を行う者にとっては高くなります。

では次に、車屋以外のものにとっての購入時価と売却時価を比べてみましょう。
現在乗っている車を再調達してくる金額と、売却して得られる金額はどちらが高いですか?
これは、再調達価額のほうが高いでしょう。車屋のマージンが乗ってますからね。


以上のように、
プロにとっては、購入時価(仕入れ価額)<売却時価(販売価額)
素人にとっては、購入価額(再調達価額)>売却時価(処分価額)
となるのです。


こう考えると、棚卸資産(本業用の商品・製品)以外の資産については、売却時価が公正な評価額であることは当然でしょう。


このようなことは会計上の基礎であり、経営者たるもの税理士や税務署と対等に会話をするためのたしなみにしておきたいものです。



2014年3月14日金曜日

時価は売却時価! 時価総額≠解約返戻金

 今年の確定申告から、年末時点において合計価額五千万円を越える国外財産保有者に対して、国外財産調書の提出が義務付けられました。


ここで言う合計価額とは原則時価とされています。


では、その時価とは何か?
国税庁の国外財産調書の提出制度FAQによると、
不特定多数の当事者間で自由な取引が行われる場合に通常成立すると認められる価額』
となっています。

簡単な言葉で表現すると、他人に売却できる価額=売却時価ということになります。


上場株式ならば取引所での年末最終価格。
不動産ならば年末時点における鑑定評価額になります。


では、保険会社の取り扱う保険商品や年金商品の売却時価とは?


通常、保険商品や年金商品を他者に売る場合の売却時価は、その時点における公正な評価額=解約返戻金相当額とされています。


そのまま保有し続ければいくらになるかの現在価値ではなく、今解約(売却)すればいくらになるかという解約返戻金額が売却時価となります。


保険会社の変額年金保険は、当月の投資先の時価総額が毎月示されますが、この時価総額と解約返戻金相当額はかけ離れた金額になります。

 時価総額はあくまで満期まで解約をすることなく保有し続けたという前提の元での現在価値を示しているに過ぎず、これから満期までに保険会社が長年徴収する手数料も反映されていません!


一方、今現在解約すれば時価総額から未払い手数料がまとめて差し引かれた金額を、解約返戻金として受けとることになります。

この未払い手数料は、満期が遠ければ遠いほど多額となり、時価総額と解約返戻金は乖離した金額になります。


以上のように、保険会社の商品のみを海外に保有する場合には、売却時価=解約返戻金相当額の金額が年末時点に五千万円を超えた場合、国外財産調書の提出が必要となります。

資本主義の本質③


そんなに美味しいならば他人に勧めずにすべて自分が食べればいいではないか?」
にどう回答しますか?
「そんなに一人で食べられないですよ」
ですよね。


じつは
そんなに儲かるならば他人に勧めずにすべて自分がやればいいではないか?」
に対する回答もまったく同じとなります。

「そんなに一人でやれないですよ」


一人の人間の食べる量には限りがあるように、一人の人間(または一つの会社)の持つ資本には限りがあるのです。

そして、自己の資本を越えた規模の事業などを行う場合は、他者に頼らざるを得なくなるでしょう。


これは、他人にも良いことを教えてあげようといういう人間的心理と、他人にも資本分担をしてもらおうという商売的心理が入り交じった行動となります。


美味しいと思えば自分がまず食べる。
自分が満たされたら他人にもこの美味しさを教えてあげたいになるだろう。
人間にはこの分かち合うという本能があるのですから。


また、これは売れる!と思い、作って売るか、仕入れて売るか、斡旋するかという商売っ毛も芽生えるでしょう。


美味しいものや儲かるものは自分がまず食べたりやったりするもの
これは正しい!

ですから事業提案や投資話に対して
「そんなに儲かるならばまず自分がやればいい」
という反論は正しいのです。


しかしながら、美味しさや儲けを独占することは、キャパシティの問題から不可能なのです。


そうなのです。
そんなに儲かるならば他人に勧めずにすべて自分がやればいいではないか?」
ということを質問する側が資本主義を理解しておらず、この質問自体が間違いなのです。


一人の人間が出せる資本(=負えるリスク)には限界があります。
それを越えて事業展開をするには、他人に資本参入(リスク分担)を求めるのはごく自然の流れなのです。
そして、ただ単にリスクを分担して貰える訳はないので、リターン(=儲け)のお裾分けも同時に提案することになります。


つまり資本主義の本質は
『リスクリターンを分担し合う』
ということなのです。


ローソンやセブンイレブンは自分のところでも直営店を抱えています。

不動産業者は賃貸不動産を自らも経営しています。

証券会社は自己売買部門を持っています。

太陽光発電業者は自社でも発電所を保有しています。

 株式会社の創業者は自分でも出資をしています。


このように、美味しいものはみんなまず自分が食べているのです。


自己の資本を越えての事業展開のために、他者にリスクリターンの分担を提案して大きな事業にしているのです。

2014年3月13日木曜日

資本主義の本質②

資本主義社会とはどんな社会か?

一言で述べると
「資本を出す人が偉い!」
という社会です。

資本を提供するとはつまりはリスクを負うということなので、
「リスクを負う人間が得をする」
と言い替えることも出来ます。

つまり、リスクとリターンがイコールの社会であり、利益を得たければ投資をしなければならない社会が資本主義社会なのです。


このことを前提に、前回の記事の問いかけについてもう一度考えれば答えが見えてくると思います。


それから
そんなに儲かるならば他人に勧めずに、すべて自分がやればいいではないか?」に回答できない人は、
次の問いに答えてみて下さい。

そんなに美味しいならば他人に勧めずに、すべて自分が食べればいいではないか?」

2014年3月12日水曜日

手数料が高過ぎるのが本当の問題点である

お金には3つの機能があります。

①価値尺度機能
②価値交換機能
③価値貯蔵機能


①物々交換の時代からお金というものが発明されて、様々な物やサービスの価値が貨幣額によって客観的に評価出来るようになりました。


②また、お金を媒介にすることによって自分が手放したいものを一旦お金に交換し、そのお金を自分が欲しいものに交換するということが出来るようになりました。


③さらに、お金は腐敗しないので余剰価値を貯蔵出来るようになり、富というものが生まれました。


このようなお金の機能から考えると、ビットコインは①②は満たしているが③に欠けていると言えます。


あなたは大量のビットコインを手に入れたらどうしますか?
ビットコインのまま保有し続けますか?
円やドルにすぐに替えますよね?
何故ですか?

この自問自答によって、ビットコインには価値貯蔵機能が欠けていることが再確認されたと思います。


このように、通貨としての機能が不完全なので日本政府はビットコインは通貨ではなく物であると判断したようです。


それから、ビットコインが何故生まれたか?


それは既存の通貨には②の交換(決済)において、多額の手数料が発生したり安全性が確保されないなどの問題点があるからです。


銀行決済には振り込み手数料が掛かります。国際取引においてはこれが大変高い!
また、通貨自体の交換のための為替手数料も高い!

クレジットカードでのネット決済は安全性の確保が完全ではない!
また、クレジットカード決済における為替手数料は銀行よりもさらに高い!

つまり、そもそもは既存通貨の②の交換(決済)機能を補うために考案されたのがビットコインなのです。


ですから、既存通貨においての決済に係る手数料問題が解決されればビットコインは必要なくなります。


今後、ビットコインは今回のような問題が多発し、各国が規制に乗り出すでしょう。


いずれは、ビットコインの決済機能に勝るとも劣らない決済システムが発明されて、ビットコインはその役割を終えることでしょう。

資本主義の本質

資本主義の本質


ローソンやセブンイレブンは、何故に自分のところで店を出さずにフランチャイズ募集をするのでしょうか?


何故に不動産業者は、収益不動産を自分のところで経営せずに他人に売るのでしょうか?


何故に太陽光発電業者は、太陽光発電所をすべて自分が買い占めずに他人に売るのでしょうか


何故にレオパレスは、自分のところでアパートを建てずに我々投資家に建てさせてそれを借り上げるのだろうか?


何故に銀行は、自分で不動産経営や事業をやらずに企業や個人にお金を融資するのだろうか?


何故に病院は、介護施設をすべて自分で建てて経営せずに、介護施設や介護業者と提携するのだろうか?


何故に株式会社は、創業者利益を独占せずに、他人から株式出資を求めるのだろうか?




これらのことにきちんと理論的に答えることができる人は、資本主義の本質を理解されていると言えます。

多くの人は
そんなに儲かるならば他人に勧めずにすべて自分がやればいいではないか?」
という反論にキチンと答えられないのです。


これらの疑問への私なりの詳しい回答は後日にさせていただきますので、みなさんも考えてみて下さい。

2014年3月11日火曜日

通貨は通過するだけ


積み立て通貨は通過するだけなので、積み立て通貨の安全性はまったく関係ない!

積み立て通貨は評価通貨なので、目盛りとしての分かりやすさで選択すべき。


ということがどうしても分からない人が残念ながら存在するようです。

概念的に説明しても分からない人でも、数字で具体的に立証したらほとんどの人が納得します。


数字で分からない人は、よほど算数や数学が苦手だったのでしょう。

そこで、そういう方も分かっていただける究極の概念的説明例を思い付きました。


あなたは日本の財政状態や、アベノミクスの円安政策に対して、円の価値が下がる不安を抱いているとします。

その時に次の①②の積立てのどちらを選択しますか?

①積み立て通貨は円で、ポートフォリオ(最終投資先)が米国債。


②積み立て通貨はドルで、ポートフォリオ(最終投資先)が日本国債。


いかがでしょうか?
これで②を選ぶ人はいないでしょう。

あなたが投じた資金は、①はアメリカの影響のみを受け、②は日本の影響のみを受けるのです。

資産価値は、最終投資先にのみ影響され、積み立て通貨はまさに通過するだけなのです。


それから、誤解しないでいただきたいことがあります。
私は何も、積み立て通貨のドルがダメだと言っている訳ではありません!

プロバイダーが積み立て通貨に円を用意していない場合の選択肢は当然ドルとなります。
円の次に目盛りとして馴染みがあるのはドルしかないからです。

しかしながら、プロバイダーが積み立て通貨に円を用意してくれているにも関わらず、円以外を選択するのはアホであり、選択させるのはアク(悪)であるということを言いたいだけなのです。

2014年3月10日月曜日

積み立て通貨の円は誰のためのものなのか?

オフショア変額年金の一部のプロバイダーは積み立て通貨に「円」という選択肢を用意してくれています。

にも関わらず、円以外の積み立て通貨をススメルとんでもない輩がいるようですので一刀両断しておきたい。


そもそも、日本の金融機関において積み立てをする場合、変額年金保険(保険会社)・投信積立(証券会社等)・確定拠出年金などがありますが、積み立て通貨はすべて「円」です。
三菱マテリアルなどの純金積み立ても当然円での積み立てとなります。


円で給料を貰っている日本人にとっては、円貨一定の積み立てがいいに決まっているにも関わらず、何故に愚かな人が存在するのか?

それは、次のことがゴッチャになっているからなのです。


これから円安になったり財政不安があったりで、円の価値には先行き不安がある。(これはある意味正しい考えです。)
だから円以外の通貨や海外ファンドや金などを持つ。(これも正しい)

問題は、円で円を積み立てるのと、円で円以外のものを積み立てることがゴッチャになっていることなのです。


円で円を積み立てるのは、積立預金や個人年金(定額年金・日本国債で運用)です。
これは、 「最終投資先が円」なのです。
円に不安がある人はまさに避けたいもので、円安が進行すると価値が目減りするものです。


円で円以外のものを積み立てるのは、純金積み立てや、投信積立・変額年金・確定拠出年金において投資運用先を海外株式ファンドや海外債券ファンドなどを選んだ場合です。
この場合は、 「最終投資先は金や海外株式など円以外」ですよ!
円安になれば、きっちり価値が殖えてくれて、円を持つリスクをきちんとヘッジしてくれていますよ。


このように、積み立て通貨が円であっても最終投資先が海外であれば、円安メリットを享受でき、日本の財政リスクもヘッジできるのです。


積み立て通貨は、まさに通過するだけでそこには財産はなく、最終投資先に財産はあるのですから。


それから、これからの円安を予測するならば、積み立て通貨にドルを選んだらとんでもない誤解を生むことにもなりかねないのです。
このことを詳しく解説しましょう。


話を分かり易くするために、一括投資で最終投資先であるポートフォリオは一国ということにします。
●100万円の投資資金をブラジルレアルに投資することとします。
次の①と②を比較していきます。
①100万円を直接ブラジルレアルに投資する。(積み立て通貨が円の例)
②100万円を一旦ドルに替えてからブラジルレアルに投資する。(積み立て通貨がドルの例)


共に出発点は円で、最終投資先はブラジルに変わりはないので、投資の成果自体には全く違いは出ません


異なってくるのは表面的な見え方です。
これを詳しく解説していきます。


スタート時点での為替を、1$=100円、1R=50円とします。
ドルとレアルの関係は1R=0.5$ということになります。


①円で直接投資をした場合(積み立て通貨が円の例)
投資元本100万円
時価総額100万円(20,000レアル)

②円をドルに替えてから投資した場合(積み立て通貨がドルの例)
投資元本10,000$
時価総額10,000$(20,000レアル)


それから十数年経過しました。
日本は量的緩和が継続され、アメリカは経済成長による利上げが行われて円安ドル高が進み1$=200円となりました。
また、ブラジルもワールドカップ・オリンピックを経て経済成長し、ブラジルレアルも6割上がり1R=80円となりました。
この時のドルとレアルの関係は、1レアルは80円で、80円は0.4ドルなので、1R=0.4$となります。

では、この時の運用状態を整理してみましょう。


①円で直接投資をした場合(積み立て通貨が円の例)
投資元本100万円
時価総額160万円

このように、運用報告書は円で表現されるので、一目で6割殖えたことが分かります。


②円をドルに替えてから投資した場合(積み立て通貨がドルの例)
投資元本10,000$
時価総額 8,000$
(20.000R×0.4$=8,000$)

このように、ドルベースだとなんと!2割減ということになります。


勿論、この時1$=200円ですから、8,000ドルを円換算すれば160万円となり、円ベースでは6割殖えたことになります。
最終投資先はブラジルに変わりはないので、ドルを経ても①と結果に変わりはないのです。

しかし!
運用報告書の見た目には大きな違いがある!

ドルを経由して投資をした場合、運用報告書はドルベースとなります。
(積み立て通貨=評価通貨)
その評価通貨が上がった場合には、円ベースの時価総額は殖えているにも関わらず、評価通貨ベースでの運用報告書は「元本割れ!」と表示されることも起こるのです。


よく分かっていない方は、この見た目で落ち込んでしまいますよね?
実際には運用は上手くいってるにも関わらず。


以上のように、これからの円安ドル高を予測するならば、積み立て通貨は円のほうが「分かりやすい」のです。


プロバイダーの積み立て通貨に円がない場合には、ドルを選ぶのは仕方のないことです。


しかしながら、プロバイダーが積み立て通貨に円をわざわざ用意してくれているにも関わらず、ドルをススメルのは愚の骨頂です。

そもそも、積み立て通貨の円は誰のために用意されていると思っているのか?

円で給料を貰い、円貨一定の積み立てをしたいと願う日本人のために決まっているではないか!

中国人のためだとでも思うのか?


資産運用などに関わる人は、いい加減に積み立て通貨の理解をきちんとすべきです。

ファイナンシャルプランニングにおいては、アホ=アク(悪)なのですから。







2014年3月8日土曜日

ゴーストライター


 ホリエモンの小説にゴーストライターがいたと騒いでいる連中がいますが、騒ぐほどのことかと言いたい!

そもそも、ほとんどの著書にはゴーストライターが付いています。(私は自分で書きますが)

ゴーストライターは立派な職業であり、彼等がいなければ出版業界は成り立ちません。


また、ゴーストライターを使おうが本に述べられた内容は著者の考えであることに変わりはない。

ですから、ホリエモンの著書はホリエモンが書いたことになると思います。


大阪城を建てたのは誰ですか?
豊臣秀吉でいいではないか。
それをわざわざ大工さんと言うのはひねくれた小学生だけです。

2014年3月4日火曜日

金と命


 夜行バスでまたまた事故が起きました。
こういう事がある度につくづく思うことがあります。

高速バスは、一人の運転手の技術のみならず健康状態にも命運を預けることになります。
将来高速道路自動運転になるまでは、新幹線などに比べて大変リスクの高い交通機関と言えるでしょう。


では、その危険性があっても乗るのは何故なのでしょう?
それはズバリ「安いから」です。


お金と命、
どちらが大事ですか?
と聞かれれば、そんなもの命に決まっているだろう。と全員が答えるでしょう。


では、安さ(=つまりはお金)のために安全度の低い乗り物を選択するというのはいったいどういうことなのでしょうか?

LCCという格安航空会社があります。
悪いのはサービスだけと思いますか?
整備費用は運賃からしか出ないのですよ。

インドネシアにはライオンエアという超格安LCCがあり、大手航空会社なら3万円以上するところがなんと5000円未満。
しかしながら、ダントツのアクシデント率のようです。



 食品も、安全度の高いものは価格が高く、低いものは安くなります。

お金よりも自分と家族の健康のほうが遥かに大事なのに安さを求めるというのはもの凄い矛盾ではないでしょうか?


結局、経済的余裕があれば、
お金よりも大事なものを優先できるということなのでしょう。


昔からこのことは、私にとってお金を稼ぐ大きなモチベーションとなっています。

レベルは同じでラベルが違うだけ

 ソーラーパネルは日本製と中国製の対立が続いています。

中国製は割安感をメリットとして押し出し、日本製は性能や信頼感を勧めています。

日本製を支持する業者は、中国産は信頼できないと言いますがこれは天唾かもしれません!


日本製はあくまで日本製であって、そのほとんどが日本産ではありません。

日本製も中国製も共に中国産なのです。
そう考えると製品レベルには差はなく、日本メーカーのラベルが貼られた瞬間に価格が跳ね上がるということになります。


ソーラーパネルメーカー選びは、単純に日本製か中国製かではなく個々のメーカーの製品を比較して見るべきでしょう。