預金封鎖②
今回は、前回と逆のパターンを考えてみましょう。
アルゼンチンの人が、
日本の金融機関に口座を持っていた場合です。
アルゼンチンが財政破綻して預金封鎖が発令されたとき、この日本にあるアルゼンチンの人の口座はどうなりますか?
どうもなりませんよね。
そして、これは
「たとえ、アルゼンチン政府がこの口座の存在を知っていたとしても」
同じなのです。
日本の金融機関が、破綻したアルゼンチン政府の要請に対してこの人の口座だけを封鎖すると思いますか?
前回書いたように、預金封鎖は金融機関全体に行われるのであって、口座単位でやるものではないのです。
海外の金融機関に預けたお金は、日本が万が一財政破綻して預金封鎖が発令されたとしても、封鎖されることはありません。
その金融機関が日本の国家権力外にあるからです。
そして、その効力は例えその存在を日本に知られていても損なわれないのです。
このことを理解していれば、海外にある口座やお金を隠すことが、如何に馬鹿馬鹿しいことであることが分かるでしょう。
そもそも、海外にある時価5千万円以上の資産はその存在を申告する義務があり、隠すこと自体が危ないことなのです。
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