2012年5月26日土曜日

悪いのは胴元だけではありません

投資詐欺はボンジスキームと呼ばれる自転車操業のネズミ講です。
後に出資した人のお金から先に出資した人への配当や紹介者と呼ばれる業者へのコミッションが払われています。

従って、投資詐欺において得たお金は名目の如何に関わらずすべてが「不当利得」なのです。
紹介者が得たコミッションは紹介者が募った客が出資したお金の運用益から発生していたのではありません。
もっと後から出資した見ず知らずの客が出資したお金がコミッションに回されていたのです。

それから、客が毎月もらっていた配当も不当利得です。
配当は自分が出資したお金の運用益ではありません!後から出資した客のお金がそのまま配当に回されていたのです。
さらに、客の中には自分が他の客からお金を集めて自分名義で出資して利ざやを抜いていた人もいます。
こういう人は客の皮を被った業者なのです。

さらにはもっとスゴい強者もいるようです。
他の客から金を集めて自分名義で出資すると言っておいて、実際には出資せずにその金から少しづつ配当しながら投資詐欺本体の破綻を待つ。
破綻すれば、投資詐欺本体のせいにする。
こんな詐欺の上前をはねる詐欺オブ詐欺師みたいな人もいるようです。

とにかくボンジスキームの投資詐欺から得たお金は名目の如何に関わらずすべてが「不当利得」なのです。
配当をまったくもらっていないか、出資したお金未満しか配当をもらっていない人が被害者です。
胴元、コミッションを得た紹介者、出資したお金を上回る配当を得た客。
はみんな加害者です。


被害者を救済するには、誰がいくらのコミッションや配当を得たかを公表し、すべての不当利得を返還させて被害者に返すのが早いと思います。
スポーツアービトラージなどという馬鹿げたボンジスキームがなかった状態に戻すことが妥当です。

そして、今回は胴元がすべてのデータを公表するという説が濃厚です。
誰にいくらのコミッションや配当を渡したか、その口座まですべて公表する準備がどうやら整いつつあるようです。

胴元としても、自分達だけが加害者にされるのは嫌だろうし、被害者救済のためには当然すべきことだと思われます。
公表されれば、不当利得を返還せざるを得ないでしょうし、応じない人には国税局からの追求があってしかるべきでしょう。

胴元にはおそらくほとんどお金は残っていないでしょう。
紹介者の中には胴元以上に儲けた人もいるようです。
吉本芸人の「~じゃあーりませんか」という人に似たニックネームで暗躍した人は数十億円ものコミッションを得たと言われています。

みなさん、胴元だけではなく不当利得を得た人全員を追求しましょう!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

投資詐欺の場合は、自分の投資した分の配当
だけを貰ってたお客であっても不当利得なのですね。

運用がされてなかったのですから当然と言え
ば当然なのですが気づきませんでした。
勉強になりました。

これからはこう言う事も踏まえて、投資話しには騙されないようにきちんと考えないといけませんね。

いつもありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

詐欺に群がり寄生する詐欺師オブ詐欺師、誰の事か分かりました!笑
大詐欺師が獲物を捕まえて血を吸う横で、その血の臭いを嗅ぎつけておこぼれをもらったハイエナですね!
本当に早く逮捕されてほしいですね。
私は思うんですが、詐欺の被害に会った方は、皆さん本当に優しいですね。なんで行動を起こさずに相手が行方をくらますまで待っているんでしょう?
大詐欺師とそれに群がるハイエナどもは、着々と逃亡の準備を完了していきます。
被害者の皆さん、相手の言う事を一切信じてはいけません。ヤツらは返済の準備なんかしていません。
一刻も早い対処が身を助けるでしょう。